【明日本番を迎える人へ】困難と桃源郷

すやきの元気になる話

2019年11月15日。

会計士試験に合格した日から、もう一年以上が経った。

あれからしばらくして、僕はnoteで自分の文章を書き始める。

「とにかくやってみる」ことで味をしめた僕は、投資を始め、実現利益を使って都内に引越したが、引っ越した翌日の大損失で、それまでの実現利益を吹っ飛ばす。

飽きやすくもいろいろなことに興味を持つためか記事を書くのをしばらく辞めていたが、なんとなく書いた有料記事が今でも断続的に売れていることから、再び記事を書いていた。

気づけば、あんなにも苦しんだ公認会計士試験短答式試験の試験日がまたやってくる。

2021年5月23日。

また同じ日を迎える人たちがいる。

試直前の一週間は、いろんな気持ちが交錯して何日も寝られなかった。今この記事を読んでくれている人を勇気づけられるような話はできないが、僕がこの一年で強く思ったことを、ここで記録に残そうと思う。

 

自分の意志による決断は、誰にも邪魔させてはいけない

パリピライフを捨てて会計士試験合格を目指す大学生。突拍子もなくSNSで意識高いことを発信する社会人。

普通の人の行動と違うことや、空気に波を立てるようなことをしようとする時、多くの人が懐疑的な目を向ける。

この一年で、

「自ら横道に逸れる行動」が、いかに孤独なのかを知った。

横道に逸れると、右も左もわからなくなるもの。そうすると、途端に隣の芝は青く見えてしまう。

「やっぱり俺も大学三年でコンサルのインターン始めようかな。。」なんて当時は思ってた。実際にそうやって会計士受験を諦めた人もいる。

昔、サッカー選手の長友佑都が「諦めることも美しい選択肢のひとつ」と言っていた。

僕はこの言葉が今でも大好きだが、自分の意志で始めたことを諦める理由として、「他人の○○さんがこう言っていたから」と根拠づけてしまう人が多い。

そういう人は結局最後まで流されて、後に手元には何も残らない。

僕は何度も会計士試験を諦めそうになったが、最後まで続けられた理由の一つは、

「最後まで他人に自分の舵を取らせなかったから」

だと思う。

 

意志とか決断とか言っているけど、個人の行動が最終的に行き着くところは、承認欲求の充足だと思っている。

 

誰かに認められたい欲求が強い人は、意志をもって最後までやり抜くし、自分をコントロールする能力も高い。

難関資格と巷で言われている会計士試験をpassする人が集まる監査法人は、そんな強者が多かった。その環境下に身を置けるという意味では、試験の難易度に対して割がいいのかもしれない。

とにかくやってみたことになんの理由もない

たまに、「おまえ、そんなことして何になるの?」と言ってくる、SNSを見ることでしか時間を潰すことのできないヒマな奴がいる。

僕が会計士試験を始めた時、日吉のキャンパスで金髪のパリピに言われた言葉だが、会計士試験に合格した途端、そういう人は掌を返してくる。

何かを始めるのに、理由なんてなくて当然。

とにかくやってみて、スキルを身に付けた先に見える景色が変わっていることに毎度感動できるからこそ、自己投資に没頭できる。

その積み重ねを続け、あるとき顔をあげてふりかえったとき、ヒマ人のSNS中毒な金髪は、もう見えなくなっていた。

会計士試験も、最後までやり抜くに明確な理由は必要ないし、勉強を始めた動機がないことをもってへこたれるべきではない。

 

困難が桃源郷になるために

僕がたまに記事を更新する理由は一つだけ。

会計士試験合格という同じ道を辿ろうとする人の、幾ばくかの助けになりたいから

だ。

以前「働きながら受かる人、受験専念で落ちる人。」という記事をアップした時、「記事を全部読んでいて、苦しい時の励みになる」とDMをもらったことがすごい嬉しかった。

そして、この記事を書いている翌日には、もう短答式試験が始まる。

この日は、全ての会計士試験受験生がたどり着く日で、それまでの困難な日々が、桃源郷へと昇華する日だ。

困難な日々が長く、暗くて深いほど、見たこともないくらい明るい景色がそこには待つ。

自らの意志で決断しこの試験に立ち向かってきたあなたにとって、それまでの自分の行動に確かな意義を見出すことのできる、絶好の機会を迎えている。

さあ、もう少しだけ耐えよう。努力は報われると信じて。

最後まで読んでいただきありがとうございます。

2021/5/22 すやき

♪乃木坂46「僕は僕を好きになる」

 

 




suyaki

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1996年愛知県小牧市生まれ。24歳。 私立東海中高、慶應義塾商学部卒業。 公認会計士準会員・フロントエンドエンジニア。 受験期の生々しい体験談を記事にして...

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