働きながら受かる人、受験専念で落ちる人。

すやきのつらい原体験

むかしっから、なにかを同時進行させることが苦手で失敗ばかりしてきた。

けれど唯一、会計士試験に限っては成功したみたいだ。

僕は学生の身分であった週四で終電まで宇田川町の飲み屋で働きつつ短答式試験に合格。論文式試験ではUberEatsと担々麵のバイトを週四でやりながら合格した。

今は、小さな小さな監査法人で働いているけれど、社会人の受験生で合格した監査法人の先輩を知っている。それもたくさん。

世間の風としては、受験にバイトはタブーだっていうみたいだ。勉強をまじめにやっている人からすれば、試験を甘えんな!っておもっているからだろう。

でも本当にそう?

バイトや仕事しながら受かった人を見ると、そりゃああなた受かるわ!ってほれぼれしてしまうものをもってるなって思うことがある。

逆に時間があるのに落ちた無職の人をみると、そりゃあおまえ落ちるわ!って、笑っちゃうこともある。

今日はそのことについて、ぼそぼそつぶやいていこう。

危機感だけが人を動かしている

つまるところ、危機感のある人が受かって、危機感のない人間が落ちている気がする。もっというと、後者の人間は、この界隈から去っていく。

根本的に危機管理能力が低い人間って何するにも向いていないんじゃないかとまで言い切る。

試験当日、人生の大事な局面であることを認識できず、無感情で一切緊張しないという感覚を僕には全く分からない。

短答式試験が終わったその日、東新宿の居酒屋「ミライザカ」。

夜八時半頃、飲み会の途中にこっそり抜けてポケットに答案用紙を忍ばせて、トイレで財務会計論の丸付けをした。

あの時の、手の震えと緊張で、食った串カツと酒を全部吐きそうになる感覚を誰が二度経験したいと思うだろうか。

論文発表前夜。

歌舞伎町の「串カツ田中」で、「もうこの際だから!」と言って、TACの解答速報を頭から読み上げたあいつをこれほどまでに串刺しにしたいと思うほどの憎悪が、これからの人生であるだろうか。

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危機感と責任感が強くなるほど、人は繊細な感情を持つようになると思う。それは、成功を目前にした数秒前にピークに達する。

ごく自然で、当然なことだろう。問題なのは、危機感や責任感を持つための当事者意識を育てる方法がわからないことだ。恋愛や遊びを捨てて、突き抜けるための覚悟をするきっかけが必要になる。

今日僕は、この記事をTwitterにアップロードしてリライトしたことを伝えると同時に、この記事があなたにスイッチをいれる”きっかけ”になることを願って、渾身の記事の編集を続ける。

一点突破で突き抜けられる人の一つの特徴

 

ぼくは今小さな監査法人で働いている。どの監査法人、特に大きい所ではそうなんだろうと思うんだけど、少なくとも僕が所属する会計士まわりは、

我が強い人

が多い。

正直変な意味で変わってるやつもいる。極端な人、が多いイメージ。

一月で30冊の本を読む、歩く紀伊国屋書店。

再生回数数回の動画を大量にアップロードするバイタリティーYoutuber。

本州全都道府県を行脚した令和の松尾芭蕉。

有給をインドの十日間瞑想に毎年使い切る僧侶。

池袋西口のピンサロ嬢全員に抜いてもらった経歴をもつ風俗ソムリエ。

まちがいなくぶっちぎりでぼくが一番普通の人間だ。

彼らには共通項がある。

どうにかして、自分で働きかけようとする意志

”。

この好き勝手な意志たちが集まり強烈な個性を生んで、監査法人に独特なスパイスを与えている。

なんでか知らないけど、こういうやつらほど、ぶっちぎった順位で合格を果たしているんだなあ。

こういう人たちは、どうにかして自分の足で歩こうとする傾向が強く、だけどもその背景や過去に、人には言えない悩みや苦悩を抱えてたりするから、話してて奥行きを感じられるし面白い。

これは僕もそうだけど、この種の人たちは、自分の人生に一人で熱狂している自分の人生の舵を自分でとることが生きがいで、得体の知れない未来の何物かを追いかけるのが好きな妖怪みたいなものだ。

だから試験とか大きな試練の前で、どうにかしようとする意志が人一倍はたらく。そこで最大限の期待値とエネルギーをかけるから、見返りに多大なリスクを背負う。これが危機感の正体だ。

なんとなくここまでの話が分かってくれる人なら、この試験は突破できると信じている。だって池袋西口の風俗ソムリエですら受かったんだよ。。

話が飛びすぎたから、冒頭に話を戻す。

僕の知り合いでバイトや仕事をしながら受かる人は、やっぱり危機感が人一倍強かった。危機感が強いことは自分の意志があることとおなじで、絶えず何か考えているイメージだ。

そしていろいろなバックグラウンドがあって、人間味が深い。自然と人が集まってくるのもよくわかる。

一方で、勉強に最後まで身が入らず毎度散っていく多浪のひとたち。

「6月から会計学やるわ」「経営学とか一か月前でいいし今やるなよ」「バイトはなめすぎ」「答練受けなくても受かるよ」

試験二回目以降になるほどこの口癖が増えていくんだなあ。

もう一度言うけど、誰かがなんとかしてくれるとか考えているような彼らのような甘い人間は、間も無くしてこの界隈からドロップアウトしていくことになるだろう。

彼らは、この試験が難関三大資格であることを忘れ、長らく安住できる予備校という環境にふろしきを広げてあぐらをかいているだけだからだ。

試験延期の通達から4ヶ月。延期後の短答式試験を消化して九月が終わろうとしている。

知り合いの論文受験生からは、8月短答を突破した短答生が目の色を変えて勉強しているらしい話を聞いた。

このコロナパンデミックによって、5→8勢が不利とする既存概念は完全に崩壊した。論文式試験勉強期間の短い8→11勢というのは、まさに、”突き抜けられる人”のもつ危機感という最強のカードを携えた、勇敢な戦士となっている印象がある。

ハードな精神力とそれなりの論理力と広範な知識の定着力を要するこの試験とあって、合格する人の特徴は、やっぱり今まで話したような共通項をもっている。

それは、実際に監査法人に入って答え合わせをすることのできた僕から、そうだと断言できる。

最後に。貴重な青春を、コロナ自粛と共にフルスイングで捨てた大学生へ

 

 

飛んで火にいる夏の虫。

ではないと僕は思う。

さっき話した監査法人にいた変人じゃないけど、

貴重な大学生活を捨てて、地味に電卓を叩く作業に身をささげられるあなたは、まちがいなく超ド級に狂った妖怪だ。

飲み会週3のテニサーに入って、テキーラ飲んで銀玉や馬場のロータリーで吐くリア充生活も悪くない。

僕もそんな生活送りたかった。

でもその享楽的生活から目を背けて勉強をしている。

どうせコロナ自粛で勉強するにちょうどよかっただろ、とはもちろん思っていない。

僕はあくまで去年の受験生だったから、共感することはできないけど、試験延期の通達は、きっとみんな落胆したんだと思う。

今は、12月短答がなくなったことに嘆いたり、論文式試験の模試の結果に満足できずに足踏みしている人もいるかもしれない。

そんなときは、ここまでこの記事を読んでくれた”きっかけ”じゃないけど、こんなすやきでも合格したことを思い出してほしい。。

大学一年の四月に勉強をスタートし、その後短答式試験には三度失敗した。

勉強の中途で付き合いが悪くなりクラスの友達を失ったし、みなとみらいの駅で観覧車をバックにして、彼女にも振られた。

親からもらった貯金を使い切って仕送りがゼロになった。

週四で渋谷で終電まで働いて、仕事の出来なさすぎに呆れられた店長に毎日怒鳴られた。

大学三年の11月、同期が先に受かっていくのを見届けたときは本気で自分の運命を呪った。

就活を終えた大学の友達が大学最後の夏をニューカレドニアで過ごしている間、7月の論文模試の結果に地獄を見た。

けれども僕は、大学四年の11月に合格した。

自分を動かしていたものは、

「自分に一秒でも投資してくれた人の誇りになること」

だった。

慶應義塾で会計士を目指すことを夢に見てて、その大学進学の夢がかなわなかった浪人期にお世話になったやつの存在が忘れられなかったからだ。

大事なことは、

となりの芝がどんだけ青くても、自分の意志で歩いている感覚

を大事にすること。

そして、

自身の手で掴めるその自信が、これまでの大学生活のどの甘い快楽よりも、手ごたえのある、代えの利かない喜びであることに気づけたら最高だ。

最後までお付き合いいただきありがとうございます。

♪緑黄色社会「それなりの生活」

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ほなまた!

suyaki

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1996年愛知県小牧市生まれ。24歳。 私立東海中高、慶應義塾商学部卒業。 公認会計士準会員・フロントエンドエンジニア。 受験期の生々しい体験談を記事にして...

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